この記事はイルカの人Advent Calendar 2020に参加しています。
あどべんとかれんだー?らしいので、やってみましょうか。
この記事は12月15日公開予定でしたが、諸事情により期間を早めて公開します。
そもそもVRChatってなんぞや?
単純化して言ってしまえば、仮想空間でお話しするためのコミュニケーションツール。
VRSNSというもので、根本的にはTwitterやFacebookと大きくは変わりません。
VRChatが従来のSNSと比較しての大きな違いは、各個人が自由な姿で交流でき、またワールドと呼ばれる世界もゲームをしたり、落ち着いた風景を眺めたりなど様々な場所があります。
これらのワールドは一部を除き、運営によって作成されたものではありません。
また、VR機器があるとより体を動かしやすくなるなど、更なるメリットもあります。VR技術自体は革命的というレベルのものですが、機器の高額さやセットアップの手間などから手放しでは勧められないのが現状です。
なお、VRChatをプレイするにあたってVR機器は必要ありません。ただし、ある程度性能の高いパソコンが求められます。
一般的なオンラインゲームがプレイ可能な程度であれば問題ないでしょう。
マイクさえあればほぼ問題なくコミュニケーションが行えます。インターネット電話が使えるような環境が整っていればこれもOKです。
なお、VRChatは基本無料です。以前は無料であったのですが、ここ最近有料プランが追加されました。
しかしながら、この有料プランにおける機能はちょっとしたおまけという位置づけのため、機能が著しく制限されるわけではありません。
何ができるの?
第一義的には、コミュニケーションツールです。VRChatでは、基本的にすべてのコミュニケーションを音声(つまりボイスチャット)によって行います。
知らない誰かと電話しているようなものと考えると良いでしょう。これはVRChatの根本(何せ、”Chat”ですし)なので、忘れないようにしましょう。
わたしのように「無言勢」と呼ばれる音声によるコミュニケーションを行わない人もいますが、基本的にはボイスチャットが中心です。
また、技術力が許す限り、ほぼなんでもできます。
もちろん、裸で公共の場所を出歩くようなことはいけませんが、技術的に実現可能なものであればほぼなんにでもなれます。
アバターとVRChatはほぼ切り離せない環境とみてよいでしょう。
わたしはアバターに楽しみを見出していますが、楽しみの見出し方は人それぞれです。
ワールドの探索が楽しい人、話すのが楽しい人、国際交流したい人などたくさんいます。
たとえば、こちらの画像をご覧ください。

これは、ある日のイベントの集合写真です。
一目見ればわかりますが、様々な姿の方がいます。
全般的に女性アバターが多い印象ですが、必須というわけではありません。
男声アバターはもちろんありますし、ロボットのようなアバターもあります。また、果ては電化製品のような無機物まで、どのようなものでもあります。
アバターはどうやって手に入れる?
アバターの入手方法には、大きく分けて2つの方法があります。
既に公開されているアバターを借りる方法と、自分でアバターをアップロードする方法があります。
アバターによってコミュニケーションしづらいだとかそういうのはないのですが、日本人プレイヤーの多くは自分でアバターをアップロードしている人が多いです。
アバターを借りる
いわゆるパブリックアバターの利用です。
これらは、運営もしくは他のプレイヤーがアバターをアップロードし、公開しているものを借りることができます。
アバターワールドと呼ばれるものがあり、そこに設置されているアバターペデスタルを選ぶことでそのアバターに変身することができます。
すべてのアバターペデスタルは無料で、知らない間に課金されることはありません。
あまり推奨されるものではありませんが、版権アバターの二次創作作品がアップロードされていることがあります。
利用規約上はアップロード者が一義的な責任を負いますが、コミュニケーションを円滑にするためにも頭の片隅には置いておきましょう。
アバターをアップロードする
少しだけVRChatの経験を積む(具体的には、トラストレベルと呼ばれる信用度を少し上げる)と、アバターを自分で作成し、アップロードすることができるようになります。
いわゆる「荒らし」を排除しやすくするために、このような制限が設定されています。
数人程度の人と交流を行っていれば、多くの場合で24時間以内には機能がアンロックされます。
アバターはモデリングソフトなどで作成することができます。しかし、最初からそれを行おうとすると、とてつもない手間がかかります。
幸いにも、そうしたモデルを作成し、販売または配布されている方が数多くいます。

こうしたモデルデータを販売するための経済圏ができあがっており、利用者はアバターを購入、その後(ライセンスで許可されているならば)改変を行ってアップロードすることができます。
VRChatの日本人コミュニティでは、こうした技術に対して対価を支払うという考え方が強く根付いています。
また、あまり数は多くないものの無料で配布されているアバターもあります。

上記のアバターはパブリックアバターとしても公開されており、VRChat内で試しに借りてみることもできます。
アップロードするには、VRChatから指定されたバージョンのUnity、およびVRChat SDKが必要です。
よほど売り上げがあるのではない限り、Unityは個人であれば無料で利用することが可能です。VRChat SDKは無料です。
本来こうしたツールの利用は開発者向けですが、なぜかこうしたツールの利用に長けている人が非常に多いです。運営の想定した使い方ではパブリックアバターを使う人が多いはずが、ここではアップロードする人が非常に多いです。
もちろん、アバターをアップロードせずともVRChatはプレイできるため、ご安心ください。
会話の端緒となる話題としては井戸端会議的に振ってみるとよいでしょう。
好きな姿になって会話し交流できる場所
改めて違う写真をもう1枚載せましょうか。
中央壇上、杖を持ってビームを出し、ドラゴンの翼を生やしている水色の髪のアバターがわたしです。
これは元々のアバターを改変し、このような機能を実装しています。

技術力があればどのようなアバターでも理論上は実現できるため、好きな姿になりきることができます。
また、ロールプレイを楽しむ人もおり、例えば悪の組織になりきっているグループもあります。
これらはすべて各プレイヤーの人手によって行われており、VRChatのアップデートとは別枠に日々変わりゆく、様々な交流を楽しむことが可能です。
プレイするには?
VRChatをプレイするには、SteamからVRChatをダウンロードし、VRChatアカウントを作ってということをします……。

といっても、何が何だかわかりませんね。幸いにも、詳しく解説されている方がいます。

こちらの手順を基に、行っていくと良いでしょう。
なお、交流にあたってはSNSアカウントがあるとスムーズです。専用のもので良いので、Twitterアカウントがあると良いでしょう。
VRChatでは初心者を排斥するようなことはまずありません。むしろ温かく迎えてくれます。
何せ誰でも初心者だったからです。わたしはまだここへ来て7か月しか経っていませんが、ここまで成長しました。
VRChatはVR機器がなくても、FPSゲームのような画面でプレイすることができます。まずは入ってみましょう。

そして、初心者向けのワールドに行ってみましょう。
周りは知らない人ばかりですが、それはそうです。
VRChat初日を端的に示した動画がこちらにあります。5分ほどの短い動画ですが、VRChatの世界が初心者にはどう見えるかを再現したビデオです。
わたしはVRChatに長いこと入って、初心者を待っています。
たまに初心者案内に付き添うこともあります。もしVRChat内で会えましたら、よろしゅうお願いいたします。
わたしのVRChatのユーザー名は”hoshigami”です。
概ね竜人アバターにするよう意識しているので、わかりやすいかと思います。