フルトラマンの道楽としてVRChatでやってみたいことといえばそう、VR睡眠です。
VR睡眠とはその名の通り、VR世界で睡眠をとることです。VRヘッドセットをかぶり、ナーヴギアやアミュスフィアを装着するかのごとくそのまま寝てしまいます。
フレンドさんがあるワールドで寝ていたので、こっそりと侵入してしばらくVR睡眠をしていました。
これは、簡単なVR睡眠の手引きです。
インスタンスの入場制限についての注意
VRChatでは部屋に相当するものを「インスタンス」と呼びますが、このインスタンスには入場制限をかけることができます。
インスタンスの種類ごとに注意事項がありますので、以下をご確認ください。
全インスタンスの種類で共通
インスタンスのURLが分かると、入場制限にかかわらず誰でもインスタンスに入れるようになります。
もし他人の侵入を許してしまった場合、インスタンスを立て直して移動してください。
インスタンスの種類ごとの注意事項
以下のインスタンスの種類を使用する場合は、以下の点にご注意ください。
Public
VR野宿です。
誰でも入ることができます。ワールドのインスタンス一覧に表示されます。
何のつながりもない人でも入ってくることができることに注意してください。
Friend+
フレンド関係のつながりがあれば入ることができます。
インスタンスにいる誰かとフレンド関係があれば十分であるため、入れ代わり立ち代わりするとフレンド関係のない人が大半になっている可能性があります。
Friend(Friend Only)
インスタンス主のフレンドのみが入れます。
フレンドになる人は選びましょう。むやみやたらとフレンド申請を送ったり承認するのではなく、疑問があれば少し考えてから行いましょう。フレンド申請を即決する必要はありません。
Invite+とInvite(Invite Only)
インスタンス内の人から招待(Invite)を受けない限り入れません。Invite+はインスタンス内の誰でも招待を送ることができますが、Invite Onlyはインスタンス主しか入れません。
インスタンスのリンクを知っていれば入ることができる性質を活かして、Discordにインスタンスのリンクを貼ってサーバー内の人だけが来られる状態にすることができます。
必須要件
SteamVRに対応したアウトサイドイン方式のVRヘッドセットとVIVEトラッカー3個が必要です。
フルトラッキングを活用することで、全身を動かすことができ、仰向けに寝ることもできます。
【追記】2022/8/6
現在は11点トラッキングまで利用可能です。VIVEトラッカーは3個以上、最大8個まで使用できます。
ただし、アバターギミックで寝ることができる場合はこの要件の限りではありません。
手引き
まずワールド内のスイッチなどを使用して、ベッドでコライダーを有効にしてください。ベッドに埋まってしまうことを避けられます。
眼鏡をしている場合は外してください。ヘッドセットの損傷を回避しやすくなります。
姿勢をとる
まずトラッカーとコントローラーを装着し、VRヘッドセットを装着して仰向けに寝てください。
この後、睡眠中はこの体勢でアバターを固定することになるので重要です。

天井にミラーがある場合は、活用すると自分の姿勢をチェックしやすくなります。
寝る姿勢を取ったら、コントローラーのメニューボタンを使用してSteamVRメニューを開いてください。この後、トリガーを操作したりボタンを押したりしてメニューを閉じるまではアバターはこの体勢で固定されます。
トラッキングを遮断する
寝ている間にアバターの姿勢を仰向けのまま固定するため、SteamVRメニューを開いたまま布団をかぶってください。
SteamVRメニューを開いている間、トラッカーやコントローラーの位置が表示されます。布団をかぶって赤外線を遮断し、画面上からトラッカーやコントローラーの表示が消えたことを確認してください。
薄手の布団でも問題はありませんが、赤外線を遮断しきれていないと姿勢が固定されない場合があります。
トラッキングを遮断した状態でSteamVRメニューを閉じると、その状態で姿勢が固定されます。
寝る
ヘッドセットを装着したままにし、そのままいつも通りに布団をかぶったまま寝てください。
ヘッドセットを装着して寝ると、概ね次のような視界が得られます。
姿勢を固定して寝ている間は、ヘッドセットを装着している頭のみトラッキングが行われます。全身で寝返りを打つことはできませんが、アバターの頭の向きについてはトラッキングされます。

コントローラーやトラッカーを布団から出さないようにご注意ください。トラッキングが可能な状態になると、アバターの姿勢が崩れる場合があります。
トラッキング不可能な状態がしばらく続き、コントローラーの操作もない状態が続くとコントローラーやトラッカーの電源は自動的にオフになります。
こうすることで、VR睡眠中のコントローラーやトラッカーの電池消耗を抑えることができます。
VR睡眠中にコントローラーやトラッカーのバッテリーを温存しておくことで、翌朝起きたときにそのまま朝のラジオ体操に参加することができます。
HMDを壊さないように注意しよう
VR機器を寝具と言い張ることもできますが、本来VR機器は寝ながら使うことを想定して作られていません。
VRChatterであるからこそあり得る使い方なのであって、一般的には睡眠中にVR機器を装着するようなことはしません。
寝返りを打った際にVRヘッドセットの筐体を破損するおそれもあるため、節度を持って睡眠しましょう。

VR睡眠から目覚めたのですが、フレンドさんは爆睡していました。