VRChatでトラストレベル別にできること

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VRChatには、トラストレベルと呼ばれる階級のようなものがあります。
この階級によって、できることや相手から見たときにデフォルトで適用されるセーフティ設定が異なってきます。

このトラストレベルは、アバターの上に表示されるネームプレートの色として識別できます。

2020年12月4日にリリースされたBuild 1026より、ネームプレートが変更されました。
トラストレベルを識別するには、メニューを開いた状態で周囲を見回します。ネームプレートの上にトラストレベルが表示されます。

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なぜこんなものがあるの?

VRChat上では自由度が高い反面、悪意のある行為が行われることがあります。
そうした行為について、経験の浅い新しいアカウントについてはデフォルトで厳しい制限を設けることで排除しやすくしようというものです。

2020年12月4日未明、VRChat Plusと呼ばれる有料オプションが追加されました。
有料オプションの契約時、トラストレベルが上がりやすくなる1回限りの特典が実装されました。

VRChat Plusを契約した際に上昇するトラストレベルの量についてはある程度の公式からの言及があります。

Visitorで契約した場合は、確実にNew Userとなります。言い換えればコンテンツをアップロードする権利を買うことができます。
New Userで契約した場合は、それまでの進捗によってUserになることがあります。
User以降での契約については、上昇量は誤差レベルとなります。

トラストレベルが上がる、下がる条件は非公開ですが、VRChatで遊んでいるうちに自然と上がっていきます。迷惑行為を繰り返すと下がることがあるようです。

VR機器の有無によってトラストレベルが変わるというようなことはないようです。デスクトップモードで貫き通して最高レベルのTrusted Userになった方もいます。
また、VRChatはVR機器がなくてもプレイできるため、とりあえず入ってみて後で考えるのも良いでしょう。わたしも最初の1か月はそうでした。

トラストレベルの上げ方は?

【追記】2022/9/6

条件は非公開といえど、多数のプレイヤーの経験から条件はある程度わかっています。上げ方はシンプルかつ地道です。

多くのフレンドさんと交流し、長い時間遊んでください。たくさんのワールドを訪問するのも良いでしょう。最初のうちはフレンド数が1桁程度でも問題ありません。
SteamアカウントやOculusアカウントのまま遊んでいる人は、VRChatアカウントを作成して統合するとトラストレベルが上昇する場合があります。

アバターのアップロードを目的とする場合、一般的には数名程度のフレンドさんと数時間~十数時間程度遊んでいれば自然とNew Userになるといわれています。身内のみで遊んでいても構いません。

New Userになって以降であれば、アバターやワールドをアップロードすることもトラストレベルの上昇要因になるといわれています。
Known User以上になるためには、アバターやワールドのアップロードが必須であるといわれています。しかし、多くのプレイヤーはNew Userになった時点でアバターをアップロードするでしょうから心配はいりません。

ただし、他の人に迷惑をかけるようなことは控えてください。ブロックやミュート、通報、キック、極端な多数のフレンド解除が多数累積するとトラストレベルが下がることがあります。

アバターをクローンするときは、信頼できる人やワールドからのみ行ってください。
パブリックアバターは一定の条件を満たせば誰でもアップロードできます。万一悪意のあるアバターをクローンしてしまうと、想定外のトラブルに巻き込まれる危険性があります。

お金を払えばトラストレベルを上げられはするけれど

VRChat Plusの特典の1つとして、契約時に1回限りトラストレベルを引き上げる特典がついています。この特典により、少なくともトラストレベルがNew User以上になることは確約されます。

VRChat Plus — VRChat

解約してもトラストレベルが下がることはないため、1か月だけ契約することでアバターやワールドをアップロードする権利を「買う」ことができます。

ただし、日本人コミュニティではVisitorおよびNew Userについて初心者マークのように扱う文化があります。
初心者ブーストのように使えますので、よほどの理由がない限り、すぐにVRChat Plusを契約することは個人的におすすめしません。

参考までに、VRChat Plusに1か月だけ加入するには概算で以下の料金がかかります。
1か月契約で$9.99です。

現在の為替レート( 143.38 円/$ )で換算すると、およそ 1,432 円かかります。

2022/9/6現在、円安の影響を受けて円貨ベースで激しく値上がりしています。

トラストレベル別にできること

各トラストレベルでは、次のようなことができます。カッコ内はネームプレートの色を示します。

Build 1026でネームプレートが変更されて以降、VRChat Teamの赤色を除いてネームプレートの色はそのままとなりました。メニューボタンを押して見回したとき、ネームプレートの上部に表示されるアイコンの色で示されます。

VRChatには基本的には5つのトラストレベルがあり、迷惑行為を繰り返すNuisance、運営チームのVRChat Teamを除いて次のようになります。

Visitor (灰色)

VRChatを始めると、ここから始まります。制限の最も厳しいトラストレベルです。
アバターやワールドのアップロードはできず、パブリックワールドに設置されたアバターペデスタルでのみアバターを変更することができます。ただし、既存のユーザーから(許可されているならば)アバターをクローンすることができます。

友達を作り、VRChatの世界を楽しんでください。

標準のセーフティ設定においては、アバターの姿とマイクからの音声だけが聞こえます。

なお、SteamアカウントやOculusアカウントでプレイしている場合は、そのままではトラストレベルが上がりません上がりにくいです。上がることには上がりますが、上げることを望む場合は、次のような手順を踏んでVRChatアカウントを作成し、リンクしてください。

http://vrherokichi.com/2019/03/07/hikitugi/

十分な信頼があれば、リンクした瞬間にトラストレベルが上がることがあります。

New User (青色)

Build 1026以降、このトラストレベルは画面上では「New」と表示されます。

VRChatを始めて、概ね数時間~十数時間遊んでいるとこのトラストレベルに上がります。
まずはここを目指すのが目標です。

このトラストレベルになると、アバターやワールドをUnityおよびVRChat SDKを使用してアップロードすることができるようになります。
アバターだけではなくワールドもアップロードすることができますが、そのワールドを公開する申請はこの時点ではできません。フレンドの方を招いて遊ぶことはできます。

User (緑色)

New Userになってしばらく遊んでいると、このトラストレベルに上がります。

このトラストレベルになると、アップロードしたワールドをCommunity Labsに投稿して公開することができます。
Community Labsには週に1つまでワールドを投稿することができ、投稿されたワールドでしばらく遊んでいる人がいるとワールドが一般に公開されます。

また、標準のセーフティ設定において、フレンドでなくてもカスタムアニメーションが動くようになります。

ところで、このトラストレベルについてはあまり信用されないという噂があります。なぜ信用されないかは次の項目で説明します。

2021年10月9日にリリースされたオープンベータ(Build 1137)にて、トラストレベルの偽装機能が削除される予定です。
今後は以降のKnown UserやTrusted Userは常に本来のトラストレベルで表示されます。

その後、オープンベータ実施中に反対意見が上がり、トラストレベルの偽装機能は維持されています。

Known User (橙色)

ゲームクライアント内での記述から、このトラストレベル以上になるにはアバターもしくはワールドのアップロードが必須のようです。
従って、OculusアカウントやSteamアカウントを統合せずにそのまま使用し続け、アバターやワールドをアップロードできない状態にある場合は実質的にトラストレベルの上限がUserに制限されます。

ほとんどの人はNew Userになったらアバターをアップロードしてプレイするため、ほとんど気にする必要はありません。

Build 1026以降、このトラストレベルは画面上では「Known」と表示されます。

Userになって、さらに遊んでいるとこのトラストレベルに上がります。

これ以降のトラストレベルでは、特にVRChatでの機能制限の解除はありません。

標準のセーフティ設定において、フレンドでなくてもUserまでの要素に加えアバターにギミックとして仕込まれた音声が出るようになります。

Userトラストレベルが信用されない理由について説明しましょう。
Known User以降のトラストレベルは、各個人の判断でUserに偽装することができます。

つまり、本当にその人がUserトラストレベルなのか、Known Userなのか、はたまたTrusted Userなのかが外部からは分からないというわけです。
初心者の方を案内するにあたって、オレンジ色や紫色のネームプレートでは威圧感を与えてしまうような場合に使われることがあります。

トラストレベルを偽装した場合、セーフティ設定は偽装後のトラストレベルに準拠します。
パーティクルやシェーダーによって迷惑をかけにくくするための自主規制機能として使用することもできます。

なお、トラストレベルを偽装してもブラウザからの検索など、いくつかの方法でアクセスすると実際のトラストレベルがわかります。

Trusted User (紫色)

Build 1026以降、このトラストレベルは画面上では「Trusted」と表示されます。

VRChatで長い時間を過ごすと、最終的にはこのトラストレベルになります。

標準のセーフティ設定において、フレンドでなくてもパーティクルやシェーダーを含むすべての要素が表示されます。

VRChatterが最終的に目指すところはここになりますが、ここに行きついた後もその自由度から、新たなワールドやアバターを用意して遊んだり、だべったりしています。
むしろ遊んだり、だべったりしているうちにここのトラストレベルにたどり着くようです。

トラストレベルをUserに偽装できるのはKnown User同様です。

参考までに、隠されたトラストレベルとしてVeteran Userが存在しました。
これはTrusted Userのさらに1段上に位置します。通常の画面上には表示されず、VRChatのAPI機能を使用して確認する必要がありました。

画面上はTrusted Userと同様に表示され、また一般的なプレイにおいて気にする必要はありません。

過去形なのはなぜ?
2022年5月5日頃、このトラストレベルは削除され、APIを使用しても確認することができなくなりました。

特別なトラストレベル

トラストレベルというよりかは属性になりますが、次のような特別なトラストレベルがあります。

Friends (黄色)

VRChat内でフレンド登録をすると、フレンドとして特別に扱われるようになります。
フレンドの場合、ほとんどのセーフティ設定ですべての要素が表示されます。

また、フレンドの遊んでいるワールドやインスタンスにJoin(参加)することができます。相手がOKしているのならば、積極的に申請していくと良いかもしれません。

セーフティ設定において、フレンドは先述の通り特別に扱われます。
例外的に扱われるため、仮に悪意のあるプレイヤーからのフレンド申請を受け入れてしまうと荒らし行為への対応が難しくなります。
フレンド申請を承諾する場合は、念のために考慮してください。

VRChat Team (赤色)

運営に関わるメンバーの方です。トラストレベルをUserに偽装できるらしく、名前を知らないと気づかないかもしれません。
ワールド内を散歩していたとしても余暇を楽しんでいることを尊重し、一般的なユーザーと同様に接することが求められています。

なお、VRChat Teamの方はミュートやブロックができません。トラストレベルを偽装していても、この点で気づくことができます。

VRChat Teamとして活動されている方の場合、ネームプレート全体が赤色となるため判別がつきます。
以下のページのshow_mod_tagの説明をご覧ください。

Tags
Tags are a way to grant access, assign restrictions, or attach other kinds of metadata to various to objects e.g. worlds, users and avatars. These tags are in t...

Nuisance (灰色)

このトラストレベルにならないようにしましょう。見かけたことはないので(見かけたくはないですが)、様々な情報を集約した結果を記します。

迷惑行為を繰り返すと、事前に警告されたのちにこのトラストレベルに設定されます。
このトラストレベルでは、デフォルトでアバターが表示されなくなるなど非常に厳しい制限が適用されます。

現実世界と同様ですが、他人が嫌になることはしないようにしましょう。

制限の概要

ここまでをまとめると、トラストレベル別には、大まかに次のような制限が適用されます。

機能制限

トラストレベルアバター&ワールド
アップロード
ワールド公開申請
Visitor××
New User×
User以上

セーフティ設定

標準では、Normalに設定されています。
セーフティ設定の各要素は、次のようになります。

マイク音声マイクでしゃべっているときの声です。
オフになっていると声が聞こえません。
アバター表示アバターが非表示になっているとデフォルトのロボットに置き換えられます。
ユーザーアイコンBuild 1026にて追加されました。
有料オプションであるVRChat Plusの契約者がアップロードしているアイコンを表示するかを決めます。
非表示にすると、アイコンにモザイクがかかります。
アバター音声アバターにギミックとして仕込まれている音声です。
マイクの音声とは異なります。
ライト&パーティクルアバターにギミックとして仕込まれている光などの特殊効果です。
シェーダーアバターの質感などが出ます。
オフになっているとデフォルトのシェーダーで描画されます。
Oculus Questではカスタムシェーダーを利用できないため、Offで固定されます。
アニメーション翼や耳が動くなど、アバターに仕込まれたアニメーションが表示されます。
オフになっていると動きません。
Avatars3.0の機能はカスタムアニメーションによって実現されています。
そのため、オフにするとこれらの表現は一切表示されなくなります。

なお、いずれのセーフティ設定でもフレンドの場合はデフォルトですべての要素が表示されます。

Known User以上でトラストレベルをUserに偽装している場合、偽装後のセーフティ設定が適用されます。

ある特定の人に対して、セーフティ設定やパフォーマンスランク制限を無視してアバターを表示するには、その人をポイントしてShow Avatarを選択します。
逆に非表示にしたい場合は、Hide Avatarを選択してください。元に戻すにはUse safety settingsを選択してください。

ボタンが近接しているため、間違ってミュートやブロックを行ってしまわないようにご注意ください。

上記操作については、2021年後半のアップデートで表記が変更されています。

Show Avatar:Avatar Displayの目のアイコン
Hide Avatar:Avatar Displayの目に斜線がついたアイコン
Use safety settings:Avatar Displayの盾のアイコン(初期設定で選択されています)

Normal (x2) 設定

トラストレベルマイク音声アバター表示ユーザーアイコンアバター音声ライト&パーティクルシェーダーアニメーション
Visitor○ (*)××××
New User××××
User×××
Known User××
Trusted User

VRChat Plusを契約し、ユーザーアイコンが使用できるようになった瞬間に最低限New Userになることは確約されているため、Visitor時のユーザーアイコン設定は事実上意味がありません。

Maximum (x4) 設定

トラストレベルマイク音声アバター表示ユーザーアイコンアバター音声ライト&パーティクルシェーダーアニメーション
Visitor××××××
New User××××××
User××××××
Known User××××
Trusted User××××

None設定

この設定では、トラストレベルに関わらず一律ですべての要素が表示されます。

ただし、トラストレベルがNuisanceの場合はデフォルトでHide AvatarおよびVoice Off状態となります。

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